2014年3月22日土曜日

『船乗りシンドバッドの冒険』

☆カレル・ゼマン監督/1971年/チェコスロバキア

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・ひさしぶりにカレルゼマン監督見たい!と思って


とてもひさしぶりにブログ開いていろいろいじってたら、
「どの記事にどれくらいのページヴューがあったか」を見られるコーナーを発見。(今さら)
何の差なのかわからないけど、ものすごいバラつきがあって驚きました。
ちなみに一番ページヴューが多かったのは、濱マイク。断然トップ。
へえーーー。


この作品について記録に残しておきたくて、ブログを更新することにしました。
ブログ再開・・・とは言えないけど。すぐ存在をわすれちゃうから。
でも少し落ち着いたし、また更新していきたいな。


なんたる愛嬌。
カレル・ゼマン監督の作品が大好き。

「映像の魔術師」とはよく言ったもので、この色彩感覚と造形感覚はどうかしてる。
繊細かつ大胆、レトロかつ斬新・・・
このあたたかみにはピクサーも泣いて謝るよ。
ピクサー作品大っっ好きっっ子だけど。(よくはねる)

根底の部分で人間の優しさや美しさを信じている感じが、泣かせる。
カレル・ゼマン監督の作品はほんとに、楽しくてロマンチック、優しい。
愛以外のものには執着しない、こざっぱりした優しさ。
旅は恐れず、要らないものは捨ててゆく。
愛嬌と優しさがあればなんとか生きていけるかも、という、
おそろしい錯覚に陥らされてやまない。

 全編を見守るような、穏やかなナレーションも心地よい。
この映画を見てまったく幸せな気持ちにならない、むしろ誰彼かまわず殴りたくなっちゃった、
みたいな人は、鬼と断じます。後半だけで充分鬼だけどね。

そしてなんともユーモラス!
大男の眼に木片がブッささるシーンの間合いなんて完全にコントだよ。
チェコ版こなきじじいみたいな老人(中段右)も、シンドバッドさんには悪いけど可笑しい。


カレル・ゼマン監督の作品を初めて見たのは、たぶん21か22歳くらい。
悪魔の発明。
緻密さにゾクゾク、ワクワクして、
そのあとホンジークとマジェンカを見て完全に大好きになった。
いつか映画館で見てみたいなぁ。
ずーっと前にイメフォでレトロスペクティヴあったみたいだけど、当時は全然知らなかったので。
もったいない。

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