2015年1月11日日曜日

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』

☆フランク・オズ監督/1986年/アメリカ

☆見るの・・・2回め

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・オリジナル版を見たら、これももっかい見ようという気になって


ひとつ前の記事の『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が
1982年にオフ・ブロードウェイで舞台化され、それの映画化。
なので、ストーリーとかはその舞台版に準じているみたい。


というか、おおまかなストーリーは1960年版と同じだけど、
シーモアの置かれている環境(掃きだめのような街=スキッドロウから脱出を夢見てる)とか、
職場のかわいいオードリーちゃんとイカレ歯医者が恋人同士とか、
細かい設定がなされている分、ドラマとして見られる。

そして、あの二枚貝のようだったオードリーJr.が、物凄いクオリティーに・・・!


ツタの一本一本まで入魂されている!!
ロジャーコーマン氏に「お金使いすぎ」と言わしめただけあって、
ツタが鞭のようにしなって人体にからみつく様子とか、すごい出来栄え。
シージーを見慣れたいまになるとそこまで驚かないかもしれないけど、
これは約30年前としては相当すごいのでは・・・
(舞台版でどうやってたんだろう?!)

ラストシーンは、試写で評判が悪かったのでハッピーエンディングに変えたそうですが、
本当にとってつけたようで、残念感が否めない。
ヒーローが見たくてこの映画を選んだわけじゃない。


サディスティック歯医者がかなりストーリーにからんできて、
演じるスティーヴ・マーティンのノリノリっぷりときたら!!!


口中からのショット。

髪が黒々していて革ジャン着てゴツいバイクを乗り回して女を殴る蹴るマーティン、
やばい・・・
患者の痛みが俺の歓び。

1960年版でジャック・ニコルソンが演じていたマゾ患者は、ビル・マーレイが。


なんか本当の変態みたいに見えた。
いろんな過去を背負ってるように見えた。
ジャック・ニコルソンのがエキセントリックだったけど、変態度では負けてない。


この映画で最も語られるべき点は音楽で、
ディズニーアニメファンならこの名を知らぬ者はないという、
アラン・メンケン。そしてハワード・アシュマン!
(そして今回初めて知ったけど、なんとボブ・ゴーディオが!アレンジに参加してるらしい)

3人のミューズたちが狂言回しとなって、物語を歌で進行していく。ヘラクレス方式。
マーティンのブチギレナンバー、オードリーJr.のイケイケナンバーもさることながら、
このミューズたちがほんとにね、気づけば後ろに居て歌ってる感じがすごくいい。


メンケン×アシュマンのコンビは、この作品の成功をきっかけに、
新体制ディズニーの音楽担当に抜擢されたらしい。
そこからあの素晴らしいアニメーションの数々が生まれたことを思うと、
作品としての好き嫌いとは別次元でこの映画に感謝せずにはいられない。


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