2014年4月20日日曜日

『ファインディング・ニモ』

☆アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ監督/2003年/アメリカ

☆見るの・・・6回めくらい

☆見た場所・・・自宅(DVD持ってる)

☆なぜ見たか・・・ダーウィンが来た!を見て!


私はあまりテレビを見ないのだけど、ダーウィンが来た!は8回くらい見たことがあって、
見るたびに心底おもしろいなぁ、いいなぁこれは。と思う。
つまり暫定的に一番好きなテレビ番組ともいえます。(アンビリバボーと競ってる)

先週ダーウィンが来た!をたまたま見てたら、カクレクマノミ特集で。
これを機に、見直そうってんでひさしぶりニモ。

CGありがとう。
っていうくらい、見事に美しい海の世界。
映像に負けない(というか、映像と融合する)キャラクターの個性と愛おしさ。
素晴らしい。大好き。

アンドリュー・スタントン氏、リー・アンクリッチ氏、共同監督作品。
ともにピクサー作品の大半に関わっている重要人物です。
アンクリッチ氏は、のちの『トイ・ストーリー3』では単独で監督。
私は『トイ・ストーリー3』に心底感動して、劇場でボロボロと泣きじゃくり、
あまりに感動したので帰りにパンフレットを立ち読みしたのだけど、
そこに書いてあった制作陣の言葉が漠然と忘れられない。それは、
「この映画を見た人が、CGが凄かったね、3Dが凄かったね、という感想を抱いたら、
 それは私たちにとって失敗なのです。」
つまりそういうことで、ピクサーの誇りとしてちゃんと、
「映画として」完成度を高めることを目指しているのですよね。
ピクサーの人たちはほんとに映画好きの人が多いんだろうなーって、見ててよく思う。

それに、ピクサーのCGにはいつも、「必然性」を感じる。(って私、年に4回くらい言ってる)
おもちゃを表情豊かに描くことから始まって、
虫の愛らしさ、モンスターの優しさ、そしてこの作品では、海の生き物の美しさ。
CGをつかって愛嬌いっぱいに描き出していて、なんとも。ファンシー。


この色づかいなんてもう気が狂いそう!!
私は技術のことは全然わからないし、
CGの技術なんて特に、魔法と同じくらいわかんないけど、
ピクサーのCG技術が図抜けているんだろうなぁ~ということはわかります。
「暗さ」というか、絶妙な影を描き出している感じがする。
森のリトルギャングとか見てないからあまり他と比較もできないんだけど、
とにかく、この美しさを皆でたたえよう。


そしてダーウィンが来た!を見て学んだカクレクマノミ知識を以って見てみると、
なんだか余計に感動してしまった。
敵が多いうえに泳ぎがあまり得意でないから、
本来ならイソギンチャクからほぼ出ずに生きていくカクレクマノミともあろうものが、
広い広い海をわたって。
で、ピクサーの人たちもちゃんと、それ(カクレクマノミの生態)をふまえたうえで描いてる。
すごい、やっぱり勉強熱心だよ。
ていうか勉強しないとこんな海の世界を描けるはずもないんだけど。

マーリンは無謀とも思える旅に出て、ニモを探すのだけど、
マーリン自身の勇気にくわえて最終的には「他者のおかげ」でニモにたどり着ける、
これもさすがの優しさですね。
「他者」と言うのはドリーをはじめ、伝言ゲーム調にマーリンの冒険を広めていく、
海の仲間。

そう、海のキャラ祭り。
ニモを探す冒険のさなかでマーリンが出会う面々、
そしてニモが水槽のなかで出会う面々、
だれが好き?って話題で小一時間くらい盛り上がりたい!
私は、ギル。ギル派。
ニモの兄貴分みたいな魚。
声をあててるのはウィレム・デフォー
でもなんとなく、ハンフリー・ボガートを思わせるキャラクター。
魚ながらも物凄い頼りがいがあって、ついていきます!って感じ。素敵!
公開当時(中学3年生くらい)からこのキャラクターを気に入って、ぬいぐるみを購入。
いまも同じベッドで寝ています。メイドインチャイナのギルと。


何年かぶりに見たけどやっぱりおもしろくて美しくて楽しくて、好き。
エンドロールで流れるのがシャルル・トレネの「ラ・メール」の英語版、
っていうのがまた、たまんない。
英語版の題はBeyond the sea ロビー・ウィリアムズだか誰だかが歌ってるみたい。


余談だけど二十歳くらいのときに、男の人にまじまじと顔面を見られ、
「ファインディングニモに似てるねー」と言われたことがあります。
はは。魚類。


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