☆イングマル・ベルイマン監督/1952年/スウェーデン
☆見るの・・・初めて
☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)
☆なぜ見たか・・・ベルイマン監督に歩み寄りたくて
先日『夏の夜は三たび微笑む』を見たので、次はコレを。
孤独な青年ハリーは、モニカという少女と出会い恋に落ちる。やがて二人の間には子供が出来るが、モニカはハリーと子供を捨てて立ち去ってしまう。 という映画。
『夏の夜~』と同様、自由闊達な雰囲気に満ちてた。
超向こう見ずな少年少女のひと夏の恋。
エネルギーが暴走して、イタさも含めてつかの間輝く。
ふたりが過ごすストックホルムの夏の海が本当にきれい。
短い夏、一瞬の逃避行の、まさに一瞬のきらめきって感じ。
けれども、真面目なハリーと奔放なモニカは、
世間とのかかわり方において根底から大きな違いがある。
現実が立ちはだかるとモニカは逃げてしまう。
愛で人が変わるなんて欺瞞!
ベルイマン監督の視線は容赦なく冷徹ですね。
幼い子どもを抱えるハリーのやさしい顔とともに、この映画は終わる。
そのやさしさにせめて救われようではないか。(口語では使わない口調)
ベルイマン作品を見慣れてないせいか、少々かったるい感もあったのですが、
公開当時からしたら強烈な映画だったと思う。
モニカの美しい「肉体の映画」という点においても。
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