☆見るの・・・2回め
☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)
☆なぜ見たか・・・どんな感じだったっけと思って
7年くらい前に見て、薄ぼんやりとしか覚えてなかったです。
この映画は3時間あるけど全然、そんなに長く感じない。
新興宗教の教祖まがいのSEX伝道師や、今際の際にあるその父親、父親の後妻、看護師、子供のころクイズ王だったダメ男、今、天才と騒がれている少年など、一見、相互に無関係な10人以上の男女の24時間を描く群像劇。3時間を越える長編である。興行的には伸び悩んだが、後半のカエルのシーンが物議をかもし、伝説的なカルト映画として多くのファンがいる。
という映画。ウィキペディアより。
登場人物がたくさんいるけど、しっかりと整理されて描かれる。スッキリ。
常連のフィリップシーモアホフマンとかウィリアムHメイシーとかはさすがの安定感!
孤独とかさみしさ、切なさを演じきっている。
トムクルもぶっちぎれてる。フザけてるのかな、ってくらいに・・・。
天才少年もヤク中の女性も、みんないい演技ですね。ハマってる。
終盤まで、そこまで派手なドラマチックな演出はせず、
けっこう地味な出来事を重ねに重ねてドラマを作ってるんですね。
だからこそ全然飽きずに見られるし、ドンドン先が見たくなるのかも。
けっこう音楽がずーっと鳴っていて、ちょとうるさい感じ。
けどジェイソン・ロバーズ氏(コレが遺作となった)のシーンでは一気にテンションを落としてる。
けどジュリアン・ムーアが出てくるとまた画面のテンションが上がる。忙しい・・・
PTAさんの映画は、一番最初の『ハードエイト』というやつ以外は
『ザ・マスター』まで全部見たけど、なんか、いまだにどういう人かよくわかんないです。
人間の心理に関して相当深い洞察をしてる感じがする。
『ザ・マスター』に関してはもう、人知の及ばぬ領域に達したとすら思ったんだけど、
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は、主人公を悪の権化みたいな描き方をしてるわりに、
ダニエルデイルイスがそこまで悪い人にはどうしても見えなくて、
力作だなぁくらいにしか思わなかったような気がする。
『ザ・マスター』やこの作品は、「頑張れば報われるよ」みたいな安易な感じではなくて、
「なんだかよくわかんないことがイロイロ起ってその中には希望もあると思うよ」みたいな、
何か悟りを開いた老人みたいなトコがあると思う。
この作品撮ったとき、PTA氏まだ30にもなってないんですけど・・・何者?
『ハードエイト』次にツタヤ行ったら借りようっと。
愛への恐れとか渇望とか、過去にとらわれざるを得ない人間の宿命とかを、
いろんなエピソードを用いて描いてる。
どうしようもない感じに陥っていく人々に、平等に、前代未聞のカタストロフが訪れる。
笑えないのに可笑しい・・・
このカエルたちに哲学的な意味を見出そうとする人とは、
ちょっとお友達にはなりたくないよねって感じです。
PTA氏は1970年生まれ、まだまだ映画作家としてお若いですね。
これからどんな映画を撮っていくのか、もう、非常に楽しみ。
ウィキペディア見たら最新作(2014年公開?)は"Inherent Vice"ですって。
どんなんだろう~~。
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