2013年9月9日月曜日

『夏の夜は三たび微笑む』

☆イングマール・ベルイマン監督/1955年/スウェーデン

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・ベルイマンさんに歩み寄りたくて

男「これが人生だ。こんなにも素晴らしいものはない!」
女「夏の夜の三度目の微笑みよ!!!」 いい顔してるわあなた。


ベルイマン監督作品は、窮屈でかったるいとすら思った『秋のソナタ』しか見てなかった。
こういうタッチの作品も撮ってるのね~~。
なんていうか、自由闊達。
教えてくださったお知り合い(野本さん)に感謝!

私はスウェーデン人の友達もいないし訪れたこともないので、
文化とかよくわからないんですけど、
この映画を見る限りだとスウェーデン人の価値観がもう理解をこえちゃってる。
あんなにもあけっぴろげに愛人が存在していいの?
そんで、後妻と息子が駆け落ちしちゃったときの落ち込みようはあれくらいでいいの?
別にリアリズムを求めてるわけでは全然ないけど。
なんかスゴイ世界だな!とは思った。

演劇的な空間でもつれあう男女の情(もつれあう男女の情、とか書いててハズカシー!)
夫妻も愛人も息子も女中もすべての関係がシャッフルされる。
で、シャッフル後てきとうに組み合わせました、って感じに結実するそれぞれの関係。
失恋なんて、思い悩むほどのことでは全然ないよ、5秒後には新しい恋に走るんだよ。
恋愛というこのゲームを楽しみましょう。って感じ。
・・・うらやましい
私はスウェーデン語(?)を一言も解さないけれど、字幕にあらわれる台詞がとっても粋でした。
原語が解ったらさぞかし楽しいんだろうよね。

誰よりも自由に、奔放に躍動する女中ちゃんが、爽快かつ痛快な魅力を振りまいてた。
(一番上の画像で大口あけてる子です)
この人、ベルイマン監督の他の作品にも出てるみたい。

ウディ・アレンがベルイマンを崇拝する意味が、少しだけわかったような、
気がしないでもないでもないかな・・・という感じ。
まだまだよくわからない存在なので、もう少し見てみよう。ベルイマン。

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