2013年7月31日水曜日

『恋する惑星』

☆ウォン・カーウァイ監督/1994年/香港

☆見るの・・・2回め

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・単にもう一度見たくなったので


アジア映画はかなり疎くて全然詳しくないのだけど、
これはとっても好きな作品!
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』はおもしろくなかったのに!


そのとき、ふたりの距離は0.1ミリ。
57時間後、僕は彼女に恋をした。

ウォン・カーウァイ自身による脚本が洒落てるし、
香港の猥雑な疾走感もいけてる。

映画は二部構成で、第一部の主人公は金城武さん。

金城さんは失恋をした役なのだけど、
さわやかで、鬱屈としてなくて、非常に好感がもてる。
身体の水分を蒸発させて涙が出ないようにするために
ふられたときにはジョギングをする、っていう、
なんだかロマンチックでちょっとズレてる警官さん。
爽快に、少し甘く演じる金城さんがまぶしい!
パイン缶をむさぼる姿もラブリー!

誰かがそばに居てくれるって素敵なことなんだな~と
ついついすなおに思っちゃう。
偏屈な気持ちでいるのはもったいないと、なんとなく思う。


第二部の主役はトニー・レオンさんとフェイ・ウォンさん。
繰り返し流れる「カリフォルニア・ドリーミング」に
妙にセンチメンタルな気分にさせられる。

トニー・レオンに恋をして、彼を振り向かせようとするフェイ・ウォン。
けれども、恋する女の努力は、いつも鈍感男に届かない。
このへんの感じとかけっこうリアルでおもしろーい!

電気代未納により電気を止められ、
大量のロウソクに火をともすシーンの美しさも忘れがたい。
もちろん、その仄明るさのなかでふわふわと動くフェイ・ウォンさんも!
(あと、フェイ・ウォンさんによる主題歌「夢中人」が最高に最高)


主要人物全員がロマンチスト。
とってもかわいい恋の物語で、やっぱりかなり好き。
雑踏ですれ違う見知らぬ人々の中に、将来の恋人がいるかもしれない、ですよね。






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