2013年8月14日水曜日

『トップ・ハット』

☆マーク・サンドリッチ監督/1935年/アメリカ

☆見るの・・・2回め

☆見た場所・・・自宅(地元ゲオレンタル)

☆なぜ見たか・・・アステア様不足を感じたため


せーの、
「アステア様のほかに、神なし!!!」
でおなじみの、フレッド・アステア様。



彼の軽やかなステップを芸術を呼ばずして、何を芸術と呼ぶのでしょう。
何もかもを、いかにも軽々とやってのける。
アステア様の魔法のようなステップを見ていると涙がでてきてしまう。
なんたる粋・・・
彼のステップを30秒見ても心を惹かれない人がいたら、
お近くの葬儀屋にご相談を・・・と思っちゃうね。

夢のまた夢のまた夢って感じって感じって感じだけど、
私は一度でいいからアステア様と踊ってみたいよ。
けど、現世でカブってないのでね(アステア様1987年没、私1988年誕生)。
天国or来世で、ぜひ!

アステア様が好き過ぎて、
一定の頻度でアステア様のダンスを見ないと、
アステア様不足に陥り、不幸に見舞われるような気さえする。
さあ!アステア様の天才を皆で称えよう!!

今回は自分の部屋のちっさいテレビで見たけれど、
ほんと言うと彼のステップは、
スクリーンで見るとさらに圧倒的な感動をもたらしてくれる。
アステア様作品の常打ちの名画座とかあればいいのに~。


『トップ・ハット』、ストーリー自体はどうということもない。
アステア様がジンジャー・ロジャースと出会い、
度重なるすれ違いを超えて恋愛成就、というパターン。
だってアステア様の映画においてストーリーなんて、
彼の驚異的なダンスを堪能するための口実に過ぎないもの。
ほんと、つまんねえお話!

けど彼のダンスには必然性とかストーリー性があるから。
帽子掛けと踊ったり、天井を歩いたり、催眠ダンスを踊ったり。
だからつまんないお話でも全然いいです。

とにかくあの軽妙さと華麗さは、言葉にあらわせない。
「見てください」としか言えない。
ジーン・ケリーも良いんだけど、あのドッシリ感はちょっとね。

そしてアステア様、歌も素敵。
声量が凄いわけではないけれど、とっても伸びやかで。好き~。

マーク・サンドリッチ監督は何作もアステア様の作品を撮ってて、
さすが偉いなあと思うのは、カメラを余計に動かさないところ。
カットをこま切れにするなんて言語道断なマネはせず、
アステア様のステップを心ゆくまで堪能させてくれる。

相手役はおなじみジンジャー・ロジャース。
ふたりの息の合ったダンスはまばたき禁止でしょう。
ふたりは何度も共演しているけれど、
お互いにプロ意識が高すぎて、決して馴れ合いにならなかったそう。
きわめて、プロフェッショナルな関係だったそうです。
(アステア様に目覚めた大学生時代、自伝読んだ)


ああ、どれだけ言葉を尽くしても届かない。
アステア様を見て、芸術&天才について本気出して考えてみよう。
アステア様のダンスを見ないだなんて、不幸な人生の幕開けだよ。



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