2013年8月31日土曜日

『恋多き女』

☆ジャン・ルノワール監督/1956年/フランス

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅

☆なぜ見たか・・・お友達(アサイー)がDVD貸してくれた


ルノワーーール!かくも豊穣、かくも偉大!!

主演はイングリット・バーグマン。
公爵夫人なのにお祭りに出かけていってハシャいで、
安いワイン飲んでご機嫌、踊って、笑って。
陽気なバーグマンさんを見ているだけで、幸せになっちゃう。
バーグマンさんの一挙一動が映画をつくる。

そしてやっぱりルノワール作品。官能のつむじ風が吹きすさぶ。
グレコがやさしく歌い出すと、誰も彼もが甘い刺激に身を委ねる。
恋愛至上主義・・・たのしそー!

おとぎ話のように美しいバーグマンさんとその衣装。
セットも、またとんでもない色彩感覚!
テクニカラーに呑み込まれる。
いつまでも見ていたい。


この作品、いろんな恋のさや当てが描かれるのだけど、
私はウージェーヌ氏のボンクラっぷりが気に入りました。
『ピクニック』のあの変な配偶者に似ていて。
こういうコメディリリーフをさり気なく配する、
ルノワール氏の才気こそたたえられるべきかな!!!


恋愛至上主義、いいですねえ実に。
そう。
使命に突き動かされるのではなく、欲望に突き動かされる。
なんて最高なの。

そう原題はElena et les hommes, エレナと男たち、ですね。
「恋多き」というのはあまり適さないですよね、
なんとなく奔放な女性なのかな?とか思ってしまうから。
恋は多くないから、エレナは。

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