2013年8月4日日曜日

『アンダーカヴァー』

☆ジェームズ・グレイ監督/2007年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・公開時に見逃したまま約5年も経っていた!


ジェームズ・グレイ監督は現代アメリカの映画作家のなかでも
本当に特別な存在だと改めて思った。
私は今後この人のことをベタ褒めていこう。

だってウィキペディア見たら、2008年の監督作品『トゥー・ラバーズ』は
日本では劇場公開されずDVDスルーですって。
『アンダーカヴァー』が当たらなかったのか???
だとしたら映画館に見に行かずごめんなさいって感じです。
日本でももっと、見られるべき監督だと思う。
嘘だと思う人はあの大傑作『リトル・オデッサ』を見るといいと思う。
ジェームズ・グレイ監督に幸あれ!!!


1988年のニューヨーク。
エリート警察官の一家に生まれたボビーは反発して家を飛び出し、
麻薬取引をするロシアンマフィアが取り仕切るナイトクラブで働いていた。
ある日、ボビーは兄のジョセフたちと再会し、
ロシアンマフィア殲滅する計画があることを知る。
というお話。

主演(ボビー役)のホアキン・フェニックスさんがとにかく素晴らしい。
この人の不安定で繊細な感じって、なかなか他の俳優さんに無い。
見ためがあんなにもいかついのに、涙が似合う。
この映画を見て私はホアキン・フェニックス氏が好きになった。
ケイシー・アフレック監督のフェイクドキュメンタリー見てみようっと!

ホアキンの兄役は、マーク・ウォルバーグさん。
この人ってなんとなく常識人っぽい顔をしているけど、
若い頃はそうとうなゴロツキ(死語)だったらしいですよ。
おっかない・・・。
この映画でも、エリート警官の役。ラストの兄弟愛で泣かせる。

そしてホアキンの恋人役は、エヴァ・メンデスさん。
お美しい!
はじめはただのイケイケだと思っていたのだけれど、本当にいい女。
それはもう、見習いたいほど。
好きになってしまいました。


ジェームズ・グレイ監督の何がこんなにも素晴らしいんだろう。
『イースタン・プロミス』あたりのクローネンバーグの作風に
なんとなく通じるものがあると思う。
クセがなく、大仰にもならず、真っ向な語り口で勝負している感じがする。
非情で血なまぐさいことを描きながらも愛情がある。
俳優をうまく演出してるのか、みんなすっごい演技うまく見えるよなぁ。

とにかく私は、これからいろんなお友達に
ジェームズ・グレイ監督の映画をおすすめしていこうと決めました。
とりあえず『トゥー・ラバーズ』借りてこないとだ!!
もう一回いうけどジェームズ・グレイ監督に幸あれ!!!





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