2013年8月25日日曜日

『断崖』

☆アルフレッド・ヒッチコック監督/1941年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・ヒッチ強化中につき


ヒッチコック監督×ケイリー・グラント主演、ってことで借りてきた。


箱入り娘が、名うてのプレイボーイに恋をする。
一、二悶着ありつつもふたりは結婚。
しかし、夫の言動に不審な点がめだつようになる。
ついには自分が殺される・・・?!と悩む妻。という映画。

ヒロイン役はジョーン・フォンテーヌさん。
いまひとつ冴えないメガネっ子だけど、恋をして綺麗になる。
ちょっとカタブツ、疑惑に憑りつかれて参ってく妻を、
不安感いっぱいに演じてる。

グラント氏は、無責任男すぎる。
そのくせ植木等のような陽気さや器用さも無い。
一文無しなのにはんぱない浪費家で、
止める止める言うのに競馬を止めないダメっぷり。
最後の最後まで、何を考えてるのかわからないのがミソ。
色男じゃなければ出来ない役柄で、さすがお見事。

ヒッチ先生の不気味な演出も冴えわたる。
ロマンチックなムードから一転して疑心暗鬼になる、
そのきっかけをさり気なく、かつ大胆に配してる。
終盤においてはグラント氏の影がゆれるだけで、恐怖してしまう。

グラント氏が妻にミルクを運んで階段をのぼってくるシーンでは、
ミルクの白さを強調するため、ミルクの中に豆電球を入れたのだとか。
ぼうっと光るミルクと陰影ある顔つきのグラント氏がもう、不気味で。

けどグラント氏がほんとによくわからない人物で、
甘いルックスの裏に隠れてるのは本物のバカなのか?と思えてしまう。
ルックス意外に魅力があまりなかったです、今回は!!


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