2013年10月15日火曜日

『或る夜の出来事』

☆フランク・キャプラ監督/1934年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・かねてから気になっていたので


スクリューボールコメディの傑作、みたいに言われてる作品で、
アカデミー賞では驚異の五部門受賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)。
クラーク・ゲーブルさん!キザだぜ!!!
ケイリー・グラント氏のような軽妙さはないけれど、伊達男然としていて、
余裕をかました大人の男性ですね。
あまりコメディ向きではないように思うけど、意外にも笑わせてくれた。

ヒロインはクローデット・コルベールさん。
『青髭八人目の妻』、『パームビーチ・ストーリー』、私にとって思い出深い作品。
かわいらしいコメディエンヌ、タヌキっぽいファニーフェイス。好き。
この作品では世間知らずのお嬢様、きかんぼうといった感じ。
この人は「真顔がおもしろい」タイプの演者だと思う。
同タイプにはジャン=ピエール・レオー氏とかがいるんですけど、
真顔なのにフザけてるみたいな人。
この作品でも、本人は真剣なのになんか笑えてきちゃう、という。

けどヒッチハイクシーンなんかではチラッとスカートをたくし上げるお色気も持ち合わせてる。


このふたりがいがみ合いつつも惹かれ合う、
その様子をテンポ良く、ロマンチックに、鮮やかに描いてる。
カーテンを「ジェリコの壁」に見立てる演出、すごくシャレていて楽しい。
うまいことオチるのが実にいいですね!

ムードたっぷりでアメリカ映画黄金期!という感じの作品でした。

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