2013年10月15日火曜日

『ロンゲスト・ヤード』

☆ロバート・アルドリッチ監督/1974年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・もうすぐ、『カリフォルニア・ドールズ』が公開されるので!


私的オールタイムベストのうちの一本、『カリフォルニア・ドールズ』!!
もうすぐ、オーディトリウム渋谷にて日本最終上映されます(詳細こちら!
ロバート・アルドリッチ監督の遺作。
早く見に行きたくてたまらないので、アルドリッチテンションを高めるためにコレを鑑賞。
アメフトのお話ですね。ちなみにルールは一切知らない。

主演を務めるのはバート・レイノルズ。
言うべきことではないと思いつつも言及せずにはいられないのですが、
生理的にこの人を受け入れられない。どうしても。
色黒マッチョで胸毛がワッサリ生えていて物凄いヒゲで、暑苦しいことこの上なし。
なんだよこのポーズ&微笑み。

ブギーナイツのときなんかはもうだいぶ歳を重ねていて、濃度がうすまってきてるのですが、
コレはまさに脂の乗り切ってた時期なので濃度300パーセント、
しかもコイツは、ある美人さんのヒモなんですね。信じがたい・・・
こんな暑苦しい人に家のなかをうろつかれるなんて悪夢もいいとこだ。

そんでコイツはその美人さんを鬱陶しがって(ヒモのくせに)、別れを切り出し(ヒモのくせに)、
女の車をうばって飲酒運転で逃亡。
もちろんお縄頂戴、ムショ行きになる。
ムショ入ってからはヒゲをスッキリ剃って髪も短くするので、濃度が20パーセントくらいは減少。
ねちっこくていやらしい視線やウザい喋り方は変わんないけど。

まぁ見事に私はこの人に対して嫌悪感ばかりをつのらせたので、
最初20分くらい見た段階で「もう見るの止そうか」とも思った。
けど、アルドリッチを信じて、バート・レイノルズばかりに気を取られるのを止して、見ました。


要するに囚人VS看守のアメフト対決の映画。
バート・レイノルズは元アメフト選手という設定で、囚人チームのリーダーを任されるのですね。
囚人がヒーローで看守がヒール、という図式がとってもアルドリッチ。
いい気の仲間をムショ内でドンドン作ってくプロットも。
(看守にウサ晴らししようぜ!的なノリで集まる)

独裁的な刑務所長は、バート・レイノルズに、八百長で負けることを命じる。
負けなければ刑期をいくらでも伸ばしたるよ、と。
でも、後悔しない生き方とは、言われた通りにワザと負けることなのか。
それとも、30年間ムショ暮らしになったとしても、権力に屈しないことなのか。
悩むレイノルズに、トレーナーさん(老人)の鶴の一声がただただ最高。
男の誇りを賭けた闘いが展開される。
そして、意を決したレイノルズさんを、不覚にもステキと思ってしまう。

囚人チームには基本的にかっこいい人がいない。まぁ全員犯罪者ですし。
小汚い粗野なメンバーばかり。
けど、だんだんこの狼藉者たちを応援してしまっているから不思議。


試合のシーンは、本当に肉弾戦といった感じでぶつかりあう。
おもしろい画面分割なんかのおかげもあって、血沸き肉躍ってしまうのですよ。
そして、勝利の瞬間の、大興奮のカットさばきね。
ミーン・マシーン!ミーン・マシーン!!(←大声)
バート・レイノルズの不愉快さは前フリだったんだ、きっと。
アルドリッチのアツい演出に身を任せよう。


  

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