2013年7月10日水曜日

『女の小箱より 夫が見た』

☆増村保造監督/1964年/日本

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・若尾文子さんを師と仰いでいて、出演作品をたくさん見たいので


一番大好きな日本人女優は若尾文子さん。
出演作品は膨大にあるけど、現在見ることの叶わない作品も多いみたい。
外見はもちろん、声とか話し方、身のこなしの優雅さにも憧れる!!

そんな文子師匠、この作品でもお美しかった。そして激しかった。
のっけから入浴シーンでサービスショット。
倫理や論理よりも感情を最優先する激しい女性。
こんなにまっすぐに「愛」を求められるのは、アナタが美しいからだよ。
ほぼ全編にわたって沈んだ表情か殺気立ってるか困惑してるか、なので、
ふと見せる笑顔は感動的な愛らしさでした。

夫役は川崎敬三さん。
男前なんだけど、この作品では人としてのダメさばかりが目立ち、
見せ場は少ない。ヘタレすぎてあきれちゃった。
個人的に川崎さんは、「すっとぼけた男前」の役やってるときが一番似合ってて好き。

文子師匠を惑わすのは田宮二郎さん。
この人がもう、キザでたまんない。終始キザ。
通常なら許されないような言動もハマってしまう、なんなのこの人!カッコイイ!
しかし田宮二郎さん、「純愛」はあんまり似合わないね。
何か隠してるのかも、と終盤まで疑ってしまった。

田宮二郎に人生を狂わされてもなお愛し続けることを辞めないのは岸田今日子さん。
とっても粘着質な方。
この人の粘っこさって、なんか・・・同じ部屋とかに居たくない感じ。
粘液みたいなものを口から放出してからめとられそう。
絶対に弱みを握られたくないわ、この人に。
田宮さんを愛し過ぎてとんでもない行動に出る役なのですが、
いやーーー、ある意味独り勝ち!究極の死に方。
結局だれも今日子の粘着性には勝てませんでした。


仕事にも恋愛にもみんな命がけ。
体温が高すぎてくらくらしちゃう。
文子×今日子がレズに走る『卍』、5年くらい前に見たっきりなので、
コレを機に見直そうと思います。
ひとまず今日子さんの粘っこさが私から抜けるのを待ってから・・・

 

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