2013年7月5日金曜日

『夜の人々』

☆ニコラス・レイ監督/1948年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・『We can't go home again』を見たので、ついでに処女作を借りてみた


脱獄した悪党が、愛する女と犯罪歴との間に立たされる、ってプロットに関しては
先日見たウディ・アレンの『泥棒野郎』と似てる。
けど、ぜんっっぜん違う映画。この映画は笑えない!

キーチ役のキャシー・オドネルさん・・・
場面を追うごとに美しく、儚く見えてくるから不思議。
ボウイ役のファーリー・グレンジャーさんも、最初は粗野で短気な男だなぁと思ったけど、
だんだんと繊細さがあらわれる。
おふたりとも素晴らしい演技。

冒頭、走る車を俯瞰ぎみに追うシーンから、もう映画が走り出す。
これが処女作だなんて。
一応はフィルム・ノワールにカテゴライズされているようだけど、
こんなにみずみずしくて高貴で哀しくてロマンチックでぬくもりのある作品は
他にないでしょう。


ちなみに「映画監督 処女作」みたいな感じで検索かけたら、
こんな記事が見っかりました。

☆映画史に残る「初監督作品」は?処女作トップ100ランキング
http://eiga.com/news/20101012/3/

ええええーー!って感じ。
(2位リンチって&トップ100と言いつつトップ30までしかないよってことについて)

けど見たことない作品いくつかあるなぁ。
ナイトオブザリビングデッドとか、死霊のはらわたとか。
あと、私にランキング作らせて貰うなら、絶対ジェームズ・グレイ入れる!!!


話を『夜の人々』に戻しますが、この邦題もとっても素敵ね。
原題はThey Live by Night こっちもかっこいい!
アルトマンの撮った『ボウイ&キーチ』も見てみようっと。


仏題はLes Amants de la Nuit なのね。これもいけてる。

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