2013年7月2日火曜日

『ローズマリーの赤ちゃん』

☆ロマン・ポランスキー監督/1968年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・イメージフォーラム(渋谷)

☆なぜ見たか・・・ずっと見たかったのだけど、ひとりで家で見るのは勇気がいるから。
この際と思って。


なんとなく怖そうな映画は、家で見るの敬遠しちゃう。
見終わったあとも怖い空気がつきまとう感じがして・・・

私はホラー映画全般あまり見ないけど、特に苦手なのはこの二系統。
・スプラッター系。血や肉片が飛び散るのは生理的に無理
・あの物陰に何かいる・・・!系。家に居るのが怖くなる
『ローズマリーの赤ちゃん』はどちらでもなかったので、とりあえず一安心。


まず言いたいのは、「現代ハリウッド被害者ヅラランキング」の1位はナオミ・ワッツ。
ちなみに日本では木村多江。
西のナオミ・ワッツ、東の木村多江ね。

けど、60年代においては、
被害者ヅラランキングの圧倒的1位に輝くのはミア・ファローだと思う。
ゴージャス感のないガリガリの肢体、ギョロ眼、顔色の悪さ、しゃべり方。
被害妄想に駆られることにかけて、もしくはいじめられることにかけて右に出る者無し。
名誉いじめられっ子。

この映画のミア・ファロー、ほんとに素晴らしい!!
ミア・ファロー以外、だれもこの役はできないと思う。圧巻!戦慄!!
ついでに60年代ファッションがかわいいい!

あとこの映画の何が凄いって、残酷描写とか皆無なのにこの怖さとゾクゾク感。
普通の夫、普通の担当医、普通の隣人、
これらが恐怖の対象になることの異常さよ。
ポランスキー非凡!!!!!


悪魔崇拝というのが大きなテーマになっているのだけど、
このへんはいくらお勉強しても根本的には理解できないと思う、私は。
宗教のことと差別問題のことは、たぶん根本はわからない文化の違いだと思う。
なので「悪魔の子を身ごもる恐怖」っていう感覚は、まったく共感できず。

でも、「目に見えないものが身体のなかに育ってる」っていう、妊娠の不思議さは、
いつか体感するのかな???(予定なし)

あと夫役のジョン・カサヴェテス氏、やっぱシブい!好きです。





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