2013年7月24日水曜日

『パリの灯は遠く』

☆ジョゼフ・ロージー監督/1976年/フランス

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・お友達(アサイー)がロージーロージー騒いでたので


アラン・ドロンがすごく良い。
アイデンティティを揺るがされてオロオロする、という表情がすごくハマってた。
これは一世一代の名演。

姿の見えないものに脅かされる、とっても恐ろしいお話で、
あの見事な幕切れまで緊張感が続く。
犬が追っかけてくる・・・という一見ほほえましいプロットにすら、
ゾクゾクさせられちゃう演出の妙よ。

合間合間で出てくる鏡の使い方も見事。
あんなにスター然としたアラン・ドロン様が別の人間とゴッチャにされる、
っていうのも、考えてみれば大胆な設定だなぁ。
けど『世にも怪奇な物語』のときもドッペルが出現してオロオロしてたし、
案外、存在不安にオロオロさせたらピカイチの男前なのかもしれない。

私はアラン・ドロン様の容姿が大好きです。
それはもう、何をされても怒らないほど。
(でも何もされない。皮肉なもので。)

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