☆見るの・・・2回め
☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)
☆なぜ見たか・・・バレエが見たい気分で
スコセッシ監督のおかげでリマスター、公開されたこの作品。
レンタルまでできるようになったのですね。ありがとうスコセッシ監督!
劇場公開時以来、2回めの鑑賞。
初めて見たときにそれはもう、バレエシーンに魅了され、
今回もやっぱり圧倒された。
もちろん公演のシーンをそのまま映すのではなくて、
映画の魔法がかかってる。
どこまでも広がっていく舞台のなかで、
童話の世界とバレエの肉体的感動、そして人間ドラマが、
映画の魔法で融合されてる。それは、戦慄する美しさ。
ヒロインのモイラ・シアラーはもとより、
リュボフ役のレオニード・マシーンがとにかく素晴らしい!!!
「赤い靴」の舞台で最初と最後に見せるあの表情。
あれだけで、私はもうゾクゾクしてしまう。
この物語のあらすじを忘れることはあっても、
あの表情だけは忘れられないと思う。
あと特筆すべきはレルモントフ役、アントン・ウォルブルック氏。
エレガントーーーーー!!
時に非人間的なまでに芸術に身を捧げ、
ヴィッキー(モイラ・シアラー)にもそれを要求する役。
この悪魔的なダンディズム!
部屋着がなんかヘン・・・という事実にはこの際目をつむるよ。
愛を捨てて芸術に生きろ、と冷酷に言い放つレルモントフ、
これ以上のハマり役があるでしょうか。素晴らしい。
ヴィッキーが恋に落ちるのは、新進気鋭の作曲家。
この人(マリウス・ゴーリング)がどうにも魅力を欠いていて、
バレエを捨ててまで走る恋じゃないよ!と思わざるを得ない。
最後まで器の小さいところばかりが目立ち、どうにも好きになれない役。
そこまで男前とも思えないしね。
かわいそうなヴィッキー。
そんなわけで私は、この作曲家クンとヴィッキーがラブラブするシーンは、
あんまりいらないと思うの。
でもバレエのシーンやらレルモントフの冷徹さやら、ほんと圧巻。
ラストシーンまで大好きな映画です。
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