2013年8月28日水曜日

『サッドヴァケイション』

☆青山真治監督/2007年/日本

☆見るの・・・2回め

☆見た場所・・・自宅(地元ツタヤレンタル)

☆なぜ見たか・・・『EUREKA』があまりに素晴らしくて、もう一回見たくなったので!


『Helpless』『EUREKA』に続く"北九州サーガ"の第三作、らしいですよ!
私はまだ『Helpless』を見てないので、明日ツタヤで借りる!!

公開時に映画館で見たときは細かい人間関係とかよくわかんなかったけど、
『EUREKA』を見たのでだいぶハッキリわかった。
別に続編という感じは全然しないけど、なんとなくスッキリ。
うん。続編ではない!
別の作品として捉えて、ちょっと人間関係を把握する、くらいで良いと思う。

三作共通して出演しているのは、光石研さんと斉藤陽一郎さん。
らしいです。

斉藤陽一郎さんの変わらぬ良さ!良いね、本当良いね秋彦くん!
飄々としていて、北九州に都会の風を持ち込む。
まわりは九州弁だから彼の標準語が引き立つの。
光石研さんに小突きまわされる人の良さも魅力的。
そうそう、斉藤&光石両氏が宮崎あおいちゃんに再会するシーン、
素晴らしいカメラワークに唖然としちゃった。

主演の浅野忠信さんは、陰惨~~ひたすら陰惨。
中国人の孤児や亡くなった親友の妹を保護するなど、
悲しいくらい責任感の強い面もあるんだけど。
『Helpless』を見てないからか、
何が浅野さんをあそこまで陰惨な人間にしたのか、
ちょっと解せないところもあった!!顔もおっかない!

あとコレは『EUREKA』の役所さんにも言えるのだけど、
声ちっっさ!
とんでもなくボソボソと喋る!
それも、こっちからしたら聞き慣れない九州弁を!
ふだんはテレビの音量20くらいで見てるのに、
浅野さんが喋るとこは50以上に上げないとって感じでした!要注意!

そんな浅野さんの前に立ちはだかる母性、石田えり。
石田さんと浅野さんって、実際は13しか離れてないのだよ。
ちょっと親子というには無理のあるルックスな感じがします。

けどそんなことすら忘れさせる、母性。

男の人らは好きにしたらええんよホント。
こっちは痛くも痒くもない。
子どもがおるけんね。

私のような未熟者は、こんな言葉を吐けない。
すべてを受容して堂々とふるまう石田えりには誰も敵わない。
そう、受容よ受容。
受容しよう許そう許して貰おう。

宮崎あおいちゃんの恬然とした身ぶりも素晴らしい。
終盤、オダギリジョーをあたたかく癒す姿に涙。
そうだよね。
梢ちゃんは、かつておんなじように沢井さん(役所広司)を癒してあげたもんね。
受容して、やさしく触れあう。許そう。


劇中、繰り返しながれる音楽、サッドヴァケイション。
ジョニー・サンダース氏(よく知らない)によるもの。
なんとも、なんとも泣かせる曲。

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