2013年8月6日火曜日

『召使』

☆ジョゼフ・ロージー/1963年/イギリス

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・お友達(アサイー)にすすめられて


ショッキング!!!
「主従関係」というのは古今東西、
少し甘美で危うくて、脆いものなのだなぁと思う。

座ってる者と立ってる者、
上の階に居る者と下の階に居る者。
上下関係を視覚化するような構図のなかで、
倒錯的な人間関係が展開する。

「召使」役は、ダーク・ボガード。
ボガードが仕えるのは裕福な青年、ジェームズ・フォックス。
そこに介入するのがサラ・マイルズ。

ダーク・ボガード氏すごい!すごーい!
スマートで隙のない、でもどこか胡散臭い召使が、
どんどん厚かましくなっていくのを巧みに演じていました!
なんとなくホモ臭がただよってるのも怖い。
この人の分厚いツラの皮は、誰にも剥がせない。

ジェームズ・フォックス氏のナヨナヨっとした感じも実にいい!
ちょっと他の映画で見た記憶ないなぁと思ったけど、
ウィキペディア見たら『ミスター・ロンリー』に出てたのね。
全然覚えてないなぁ~。
『召使』ではボンクラ青年を演じていますが、んーかっこいい。
この人になら私も仕える!

右がボガード、左がフォックス。あやうい。

そうそう、この「鏡」が多用される。
魚眼レンズで覗いたような歪んだ世界。
シャープなモノクロ画面がいけてる。


ヒロイン(???)のサラ・マイルズは、とんでもない役・・・
アサイーはかわいいって言ってたけど・・・
下品!って感じの役柄で、見ためはかわいいけど、
しゃべり方とかも無教養で野蛮な雰囲気でした・・・
ダーク・ボガードとの危険な関係にゾクゾクしちゃった。


ロージーロージー、ロージーの映画もっと見たいなぁ~!
只者ではないという感じ!食えないヤツ!!!

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