2013年8月18日日曜日

『私立探偵濱マイク 名前のない森』

☆青山真治監督/2002年/日本

☆見るの・・・2回め

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・ユリイカを借りようとしたらなくて、
           でも青山監督の作品を見たい気分だったので


青山真治監督、もうじき『共喰い』が公開されますね。
先日見た『東京公園』がとっても良かったから、期待!
そんで『ユリイカ』は見たことないから、次いったら借りる!!

これは濱マイク第6話の映画版。
濱マイクのドラマ、全部は見ていないです。
何作か見て、私はいくら永瀬さんが好きとはいえ、
とってもつまんないやつもあったので!
けど『名前のない森』は傑作!

全エピソードのなかで最初に撮影されたからか、
濱マイクの仲間たちがほぼ出てこないところがまず良い。
あの内輪感はちょっと気持ち悪いですからね。
唯一でてくるのは、金貸しの山本政志さん。
妙な凄みを醸し出してる・・・


名前のない森。
「先生」と呼ばれる鈴木京香が仕切るその自己啓発セミナーの施設では、
受講者はそれぞれに「本当にやりたいこと」を探している。
そこでは、固有名詞を排除され、番号で区別される。
"名前"が短い呪文であるなら、
それを剥ぎ取られて"無"に帰すほうが楽なのか???
けれどもその施設をおおう絶望感は途方もないもので、
吐くほど出たい、でも、出るのは怖い、って感じ。
この閉塞感のなかで、唯一破天荒に振舞うマイクが救い。
けれども、静かにザワつく森が妙に不安をあおる。


濱マイクの、ひいては永瀬正敏氏の魅力というのは罪深いね。

派手な服装、黒マニキュア、ラバーソール、ピアス、大量のゴツイい指輪・・・
普通に考えたらそんなカッコする男性はちょっと無理なのに、
あのかっこよさはなんなのだろう。
絶対にマネしてはいけないと思う。
大塚寧々さんと緊密に会話をするシーンなんて、二度見だよ。

濱マイクは永瀬さんのライフワークみたいな感じで、
また続編とかやってほしいなぁ~。
最初の映画版は「若造」って感じで、あれはあれで好き、私は!!!

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