2013年9月3日火曜日

『ファミリー・プロット』

☆アルフレッド・ヒッチコック監督/1976年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・ヒッチ強化中につき


ヒッチコック大先生の遺作となった作品。
とっても!おもしろーい!!

そう遺作。最後のカメオ出演はシルエット。
すごいね。コレでわかっちゃうんだから。


のっけからバーバラ・ハリスがインチキ霊媒をしていて、苦笑。
なかなか変な女を、小狡く、ユーモアたっぷりに演じてた。
バーバラさんとブルース・ダーンがカップル設定なのだけど、
このふたりが乗る車が細工を施されて故障、暴走するシーンがある。
運転するダーン氏焦る!助手席のバーバラさんは騒ぎまくる!
このシーンでのバーバラさんのウザさとダメさと邪魔さ、半端なし!!
真剣みを削ぐダメっぷり。潔い。

で、車は横転。ふたりはなんとか助かり、車から脱出するのだけど。
ダーン氏の顔を踏み台にするバーバラさん。
ダーン氏はこんな顔芸を披露することに・・・!上に見切れてるのはバーバラの靴。
やったね、サービス精神旺盛だねダーン氏。好きになっちゃった。
ケイリー・グラント氏のようなスマートな魅力ではないけれどね!
(そうそうこの人、ローラ・ダーンのパパとのことです)


バーバラさんとダーン氏の小悪党っぽい、ちまっとしたふたり組が、
素人捜査を進めていくのがこの映画のメインプロット。
行き詰ったかと思うと新たなヒントを手にして前進、
テンポよく物語が展開する演出の手腕は職人芸!お見事!

この御二方に対抗するのは、カレン・ブラックとウィリアム・ディヴェインのカップル。
こちらはふたりともとっても濃い顔立ちで、胡散臭さもゴージャスさもぷんぷん。
小悪党ではなくて大悪党!
このあたりの描き分けもおもしろいよなぁ。

ラストもうまくオチがついてて、楽しい。
年齢不詳ですねバーバラ・ハリスさん。
インチキ霊媒師で、ワガママで強欲なのに、何かがかわいらしい、不思議な役。
霊媒シーン(特に2回め)とか、「寝たフリ」シーンとか、
この人にしかできないウザさがありますね!ええ、ホメてます!


この作品、お友達(アサイー)に執拗にすすめられてて、やっと見たよ。
見てよかった~!

サスペンスもユーモアもサービス精神満点のヒッチコック大先生、
遺作まで、楽しい映画をありがとう。お疲れさまです。
これからもドンドンいっぱい見よう~

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