2013年9月7日土曜日

『三十九夜』

☆アルフレッド・ヒッチコック監督/1935年/イギリス

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅

☆なぜ見たか・・・お友達(アサイー)がDVD貸してくれた


ヒッチコック監督、イギリス時代の、90分ないくらいの短い作品。

うーん。今回のカメオ出演は気づかなかった!残念・・・
ウィキペディアで調べたら
ロバート・ドーナットとルチー・マンハイムが劇場から逃げ出した際、そのかたわらでごみを投げ捨てる。
ですって。ウソー。居ました?


ある劇場から物語は始まる。
驚異の記憶力を持つ男のパフォーマンス。
これ、本筋と関係ないお遊びかと思いきや、重要なフリになってるのですね。
まったく無駄がないストーリーテリング。

主人公ハネイ(ロバート・ドーナット)は謎の女によって、
謎の事件に巻き込まれる。
殺人の容疑者となって警察から追われ、謎の組織にも追われる。
逃げるハネイ! という映画。

次から次へといろんな人が登場して、ハネイを助けたり、ピンチに陥れたりする。
国際機密が絡む物語で、基本的にはハラハラの連続なのだけど、
たまにおせっかいなオジさんやオバさんがあらわれて、楽しげなトーンになる。
もちろん金髪美女とのロマンスもあり、短尺なのにもりだくさん。

今回のヒロインは、マデリーン・キャロルさん。
知的な美女ですね!
ドーナット氏と手錠でつながれるシーン、ふたりの息の合った演技が素敵。
よく知らない人と手錠でつながれるって怖い・・・宿で一夜を共にするし・・・
これがヒッチコックの映画で、美男美女だからいいようなものの・・・
想像すると本気で怖いです・・・

気をとりなおして、
映像的におもしろいところもたくさん。
殺害現場を見つけた掃除係の女性が悲鳴をあげるシーンで、
叫び声の替わりに汽車の汽笛を重ねて、疾走する汽車にパンする。
そんで車内のドーナット氏の様子へと場面を移行。
カッコよすぎる場面転換。ヒッチ大先生すごい!


ヒッチコック入門編としても自信をもって人におすすめできると思った!

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