2013年9月24日火曜日

『M★A★S★H マッシュ』

☆ロバート・アルトマン監督/1970年/アメリカ

☆見るの・・・2回め

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・久しぶりにとっても見たくなったので


朝鮮戦争下の野戦病院が舞台の、超反骨映画!!!
左がドナルド・サザーランド、右がエリオット・グールド!!!
やっぱりべらぼうにおもしろい!!しびれるアナキズム!!!

戦闘シーンは出てこない。
野戦病院での手術シーンと、彼らの度を越した悪ふざけとを交互に描いてる。

お堅い感じの女性将校(サリー・ケラーマン)のベッドシーンを生中継したり、
彼女がシャワーしてる小屋を壊したり。
飲酒しまくるし、まるでモラルがなくて傍若無人に振舞う。ハチャメチャに。

リアルな手術と下品な悪ふざけとを交互に見ているうちに、
戦争の狂気が浮き彫りになってくる。
登場人物の誰も、戦争への憤りとか嘆きを口にしてはいないのに・・・。
「悪ふざけ」は、戦争の狂気に呑み込まれないための彼らなりのやり方に見えてくる。

メイキングを見たら、脚本を無視してアドリブばかりしていたようです。
みんなイキイキと振舞ってて、それぞれが個性的。
このあと『バード★シット』に主演することになるバッド・コート氏も、チョイ役で出てる。

特筆すべきはドナルド・サザーランド氏の素晴らしさ!!!!!
声がもう凶暴で、目つきも只者ではない感じ。色眼鏡がよく似合ってる。
他の映画でこの人を見た記憶があまりないのだけど、
この一本だけで、私のなかで相当好きな俳優さんというポジション。
とにかく声と目つきが素晴らしく最高!!
エリオット・グールドとの共犯な雰囲気も見ててぞくぞくする。

あとはホットリップスことサリー・ケラーマンね。
あんなに度重なる嫌がらせを受けてるのに、終盤のアメフトシーンで、
まったくメゲずに応援してる様子を見ると、バカなのかな?とまで思えてしまう・・・
あの表情は比類ないです。最高。

こまかいエピソードをまとめるのは、野戦病院内の「スピーカー」の存在。
このスピーカー、人格を持ってるみたい。
ラストのたたみかけなんて、ちょっと他に考えられないくらい、痛快。
大好きな大好きなラストシーン!!!

そしてスピーカーから度々流れるのは、日本語曲。
東京シューシャインボーイとかね。
(この曲、柳原さんのライブに行ったときに彼がうれしそうに歌ってた)

アルトマン監督のセンスすごすぎる。もっともっと見たい~~。

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