2013年9月9日月曜日

『コンドル』

☆ハワード・ホークス監督/1939年/アメリカ

☆見るの・・・初めて

☆見た場所・・・自宅(シブツタレンタル)

☆なぜ見たか・・・グラント氏見たさに


ケイリー・グラント氏、見るたびに好きになっちゃう・・・
好きです。この世でカブってないけど。(グラント氏、1986年没)

これまではコメディでグラント氏の魅力を堪能することが多かったけれど、
この映画の彼はドタバタしない。
命知らずの空の男。飛行機野郎。男のロマンを体現してる。
原題もかっこいいじゃないですか。ONLY ANGELS HAVE WINGS
フランス語タイトルはSEULS LES ANGES ONT DES AILESです。

グラント氏は、郵便等を運ぶ航空会社の経営者。
仲間の殉職に際しても、ことさら悲嘆に暮れている様子は無い。
騒いで、飲んで、歌うことで、弔っている、かつ、平静を保っているみたい。
ジーン・アーサーがピアノを弾き、グラント氏が歌う!とっても楽しくてうれしい場面。

普段は経営者、だけれども、ここ一番の危険なフライトはグラント氏の担当。
なんてかっこいいの!!!
当然、女性たちの憧れの的で、
石を投げれば昔の女に当たる、らしいですよ。ひぇ~。

昔の女役代表、リタ・ヘイワース。
登場シーンから異彩を放ってる!これぞスターの品格!!
ジーン・アーサーさんがちょっとかわいそうなくらい。
けどリタ・ヘイワース、調べたらコレが出世作みたいね。
ふてぶてしいまでの色気を放ってるのに、当時21歳とかですよ。恐ろしい子。

そうこの映画、脇を固める各人が半端なく魅力的!
グラント氏の親友で共同経営者のキッドに、トーマス・ミッチェル。
かつてキッドの弟を見殺しにしてしまった飛行士で、リタ・ヘイワースの夫役に、リチャード・バーセルメス。
それぞれの空への憧れと恐怖、そして男気と友情。
死に際してまで誇り高い。


終盤では、涙を流すグラント氏(!!!)を見ることができます。
ああ、美しい涙!
どんなことがあっても、空への誇りは失わない。
女に頼み事はしない主義の彼が、ラスト、恋する女にどのように想いを伝えるか。
どうやって頼み事をするか・・・かっこよすぎてもう。ありがとう。ごちそうさま。
小道具の使い方として、完璧。

しかしまぁ、命知らずの男に恋をしてしまう女、というのも、切ないものですね。

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